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こころと体の注意信号

【こころと体の注意信号】

  こころと体は、いわば一枚の紙の裏表のようなもの。どちらが表か裏か、わかりませんが、その紙がゆがめば、表も裏もゆがみます。一方だけということは、ないでしょう。特別なストレスがかかったとき、人は、体が反応するか、こころが反応するかです。ある人が胃潰瘍になったかと思うと、別な方はうつ病になります。悪くなるのも大変ですし、そうなっていいわけではありませんが、その病気のお陰で、ようやく度を越した働き過ぎを止めて、身と心を休めることになります。具合が悪くならなかったら、もっと深刻な病状に至ったことでしょう。この点で、体の病気も、こころの病気も、まことに賢い注意信号、と言えます。こころと体を癒しながら、その信号の意味をご一緒に考えましょう。

【子どもの症状や行動の意味】

  症状や問題行動というと、一般には困ったものと、考えがちです。だから、症状は治さなければ、問題行動は正さなければと、みなされがちです。もちろん、本人はもちろん、家族や周囲が困って良いわけではありません。ただ、その人の人生を考えますと、やみくもに症状を消せばよいというわけではないのです。
  つまり、症状や問題行動には、意味がある、ということです。というのも、症状や問題行動を取り除くことだけに終始すると、代わりに他の症状が出てくるからです。児童精神科医だったL.カナーは、小児自閉症の研究で有名ですが、子どもの症状や問題行動の意味を、よく考えていたひとりです。カナーによると、やっかいなものではあっても、その症状が出たお陰で、周囲や専門家は、子どもに何か起こっていると気付きます。そこで、症状は、子どもが親や周囲に対して出した、注意信号といえます。おとなからみると、症状は、子どもの世界に入るための、入場券だというわけです。症状がなければ、子どもの問題は気付かれず、更に進行するかもしれませんから。
ふくろう  また、子どもは、年齢によっては、まだ言葉の発達が十分ではないことがあります。その上、仮に言葉を学び取ってはいても、その使い方、どういう場面でどのように話すとよいのか、言葉を使いこなすことには、慣れていません。ですから、子どもに問題が生じたときに、子どもは、言葉以外のやり方で、子どもなりに何とかその場面をしのごうとします。その解決努力が、症状や問題行動だ、という見方もできます。周囲から見ると最悪の行動に見えても、結果的にそのような問題行動によって、何とかしようとした、子どもなりの、精一杯の努力だったということです。子どもの症状や問題行動を、このように建設的に理解すると、おとなの子どもに対する接し方も、おのずと変わってきます。このような見方は、当然ながら、大人の症状や行動上の問題の場合も、基本的に同じことです。

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